止揚

止揚を意識する。対話する。単純に確認したり反論したりするのではなくて、一緒にいいものを作るという意識でいる。もし意見が対立する場合は、それはそのチームの中での利害かもしれない。視座を上げて、全社で大切なものは何かを常に意識する。意見を分解してどこを取捨選択すればみんなが喜ぶか、どういう風にしたらよいものにできるか、それを導きだすための対話をすることを意識する。

・自分のめんどくさがりを活かす。めんどくさいから、最小限で最大限の効果をだすにはどうするかを考える。いきなり作業からスタートするのではなく、この作業をするというのは本当に必要か、どこから手をつければ最短で結果を出せるか、今の作業よりもインパクトの大きい対策はないか、などを常に考える。めんどくさがりでい続ける。

・コミットメントは伝染する。コミットメントは、何かに対して期待に応える、期待以上の成果をだそうとする姿勢や能力。個人個人が別々のコミットメント度合いでやっている訳ではない。周りの人の影響を受けるし与える。コミットメントが低い人が近くにいると、自分のコミットメントも低くなってしまうかもしれない。コミットメントが高い人が近くにいると、自分のコミットメントも高くなるかもしれない。伝染力を意識して、自分のコミットメントを高めることを意識する。期待を超える。

・強い企業は常に問題を生み出し続けて解決し続ける。「問題を生み出す」とは、あえて現状よりマイナスのことをして失敗する訳ではない。問題は顕在的でないかもしれない。環境や自社の資産は想像以上に複雑である。誰もが気付かないような問題、将来に顕在化しそうな問題、会社やチームのあるべき姿自体を見直さないといけないような問題。さまざまな問題が潜んでいる。正しいあるべき姿を見つめ直し続け、正しく現状を見つめ続け、問題を設定し続ける。それで価値を生み出す。

・フットワークを軽くする。動き回っている感を出す。コミュニケーションの量を増やす。「話し聞かせてください」「なんか困ってることないですか」とヒアリングし続ける。生々しい一次情報、現場のリアルな情報を収集し続ける。「こういうフレームがいい」のような、流行りにのるのはダメ。泥臭く、生々しく、リアルに情報収集し続ける。そのために、軽率に行動する。

・バリューをだす。常にお金が発生している。たとえば1時間あたりに5000円 ~ 5万円とかかもしれない。オフィスの賃料なども考えるともっとかもしれない。それを意識してバリューを発揮する。「バリュー」は単に頑張る、努力するという意味ではない。言われたことを地道にこなすことでも、資料作成・調査することでもない。顧客の課題を解決できているか、自社の課題を解決できているか、入ってくるお金を増やせているか、使うお金を減らせているか。毎時間毎分自分にお金が払われていること、それを強く意識する。

示唆示唆示唆

・文章は肉体作業。読んで書いて指摘をもらって血肉化する。具体的な方法論よりは、地道な訓練で体質を鍛える。

・日常で考えたことは全部メモってみる。人間は思ってるより沢山のことを考えている。「メモしよう!」思ってる何倍か広めに、本当に浅いちょっとしたことでも拾ってみる。どこかにメモってみる。

・毎日の行動の半分くらいが習慣らしい。ご飯を食べたいときに、身体が欲してるんじゃなくて、ご飯を食べたいと思うという習慣に引っ張られてたら?という観点を持つ。新しい習慣を習得したいとき、脳が反抗して元の状態を保とうとすることを忘れない。

・すぐに作業しない。すぐに手を動かさない。WBSを作る。仕事の手順、進め方、段取りをまず考える。全体像の大きな枠組みを捉えた上で進める。そうすると、分解して分担できるし、全体の作業が見えるから安心できるし、それが最適な方法かを適宜見直すことができる。

ロジカルシンキングの精度を高める。ロジカルシンキングを日頃から鍛える。ロジックツリーを作る。ロジックツリーの良いところは、よい問題(現状とあるべき)・原因・解決策を選択肢、悪いものを捨てることができる。しかも安心して取捨選択できる。街を歩きながら、「〇〇が外食業界で1位」と見たら、「なぜ外食業界で1位なのだろう」「どうやって1位になったのだろう」と考えて、ロジックツリーを作ってみる。それを地道に繰り返す。

・雲雨傘。事実と解釈と対策を必ず分ける。事実だけで提示してもだけで、そこから何が読み取れるかという示唆・洞察・解釈が必要。

・情報に接するときに、必ず考える。考えるとは、自分の意見を持つこと。自分の仮説を持つこと。「朝食を抜くと痩せる」という情報があるときに、答えをすぐに検索するのではなく、「なぜ朝食を抜くと痩せるのか」「朝食を抜くと本当に痩せるのか」という自分の意見を持つ。その1分くらい考える時間を持ってから正解を見る。正解を沢山持つことが大切なのではない。情報を仕入れても右から左へ流れるし、情報源さえ分かればそれでいいことだってある。仕事で価値を出せるのは考えること。

・「だからなんなのだ?」「So what?」を絶対に考える。情報・データだけを提示しても親切じゃない。相手がそこから考えないといけなくなる。必ず自分の意見・解釈・示唆・洞察を出す。10人いたら2人くらいしか気付きそうにない示唆を出す。

・アウトプットドリブンで考える。資料作成のとき、まずは成果物の枠組みから考える。どれくらいの時間で終わるか、目標を立てる。ちょっと背伸びして(首絞めない程度に)難しめの目標を作ってみる。何も考えずに調査や材料集めから始めない。

・15分単位で目標を立ててみる。15分後にどこまで完了してるかをイメージして、実施後にイメージとのずれ、遅れてる場合はどうやったらスピードを上げれるか、早く終わったら見積もり力など、振り返る。

・質問やフィードバックにはなるべく意図を付け加える。もしくは集団の機能や事前の共有で意図の認識を合わせる。フィードバックだけを与えると、冷徹な印象を与えることもある。「なぜそのフィードバックをしているか」を相手に伝わるようにコミュニケーションを取る。説明加える、対話する、など。

・接点を多くするのは大事。だが多過ぎると関係性によっては相手に辟易される。もしくは相手は本当は別に気にしていないけど自分が気にしてしまう場合もある。最後にアクションが重なって相手に負担にならないよう、なるべく早めにアクションして、心地よさそうな接点の感覚を設定する。

・主張も大事だけど、主張が強すぎると、相手の心が動かなくなる場合もあるので要注意。

「ちょっといいですか?」

・ある時間枠での目標を決める。四半期、今月、今週、今日、3時間、1時間、15分の中でどこまで達成したいかを見て、そこから逆算する。

・構えずにその時その場で対応ができそうなものは、ボールを話して脳のメモリを空ける。「チャットツールで返信をする」というタスクを作って管理するよりは、その場で返信をしてしまったほうがいい。

・動いている感は想像以上に大切。周りから見ると(自分は結構動いているつもりでも)見てない、見えない。

・席を立って色んな人と話す、上司に(正直、そんなに重要じゃなくてチャットツールやメールとかで確認をしてもいいことでも)「ちょっといいですか?」と話しかける、上司がいないときじゃくてわざと上司がその場にいるときに同僚に話しかけて「動いてますよー」を出す。そういうフットワークの軽さ、接点を沢山持つこと、動き回ることで「あ、よくわからないけど、あの人仕事してそう」がわかる。

・それをしないと自分の実力も認識されないリスクがある。「あれ、自分はやってるつもりなのにな」と思うことがあれば、もしかしたらしっかり見せることができていないかもしれない。

・社内調整のときに、「打ち合わせ」という形をとると、レビュアーは構える。構えると、重要要素以外の細かい部分まで指摘をしたり、レビューのためのレビューを発生したりし、時間と思考力を使う。

・レビューのためのレビューはなるべく避けたい。レビューのためのレビューは本質的でないけど、気になったしその場が設けられたからとりあえず発言してしまうもの(別に本当は流しても重要ないけど、発言を受けたから、推進者としてはレビューしてもらったし、ある程度対応を約束しないといけなくなる)。

・構えると、打ち合わせ内で「ここは細かいので無視してください」と言っても、人間は目に入ったものは気にしないのは難しい。だから、とりあえず目に入って気になるものに関して発言したくなる。(たとえそれが本質的でなくても。)

・本質的かつ効率的(時間と思考力を使わず)にレビューを受けるには、「打ち合わせ」という明確な時間をカレンダーで設定せず「あの、ちょっといいですか?」と席に向かい、」5 ~ 10分くらいで話す。承認をもらう。

・カジュアルな「ちょっといいですか?」だから相手は気持ちや思考を構えない。そして、相手はその場で結論付けようとし限られた時間でレビューをしようとすると、大事な要素に注目するから、相手が大事だと思っていない具体各論は無視される。

・もし話し手が飛ばしてしまった中に重要な具体各論があるなら、その場で指摘があるし、もし時間を要しそう(相手も構えて思考を整理したい)なら、「あとで打ち合わせの時間とって話そうか」となる。

・フィードバックを反論をするときは、必ずクッションを入れる。承認する、感謝の言葉・労いの言葉をかけてから、自分のコメントに入る。小さいコミュニケーションでもすごく人間性・関係性にインパクトを与える。

動いてる感

性善説が理想だけど、性悪説も大事。人・文化と仕組み・体制、両方で。

・100人ができてて1人できてなかったら、100人ができてないのと同じ。「私できてるよ」じゃなくて、文化・仕組みでカバー。(ただ受け手のことを考えると、100人を責めるとできてる人は「私やってますよ」と感情が悪くなる(エモーションを考えた伝え方大事、人が反発したくなる伝え方と動きたくなる・共感したくなる伝え方について学ぶ))

・コミュニケーションでクッションはいつも大事。まず承認・受容・感謝から。

・伝えることに時間をかけるのではなく、伝わることに時間をかける(50枚のきれいな資料で伝わらないよりも、1枚の粗々の資料で伝わる・人が動く方が良い)

・動いている感って想像以上に大事。フットワーク軽く、小刻みに話す。あとは編集力・表現力・アピール力(同じ内容でもアウトプットの仕方が違うと価値が変わる。見方によって実存が変わる。)

・違和感を瞬時に言語化できるようになりたいので、訓練続ける。インプットと書く・話す場数でしかないなと。(誰が言ってるものであっても)別の主張や根拠がが正しいのでは疑うという姿勢と、論理の組み立て、その論理を瞬時に言語化できる能力、相手の立場・利害を考えてエモーショナルに瞬時にその論理を表現する能力、とか。

・書かないと忘れる。自分の記憶、思考力を信用しない

ゲーミフィケーションは大切だけど、仕事をこなすこと、対策を打つことに集中してはいけない。より大事な問題があるかも。成果をだすことに集中する。

・見えないと不安になる。見えるものを残す。フットワーク軽くする。小刻みに見せる。

内省の始まり

・仕事をすること、忙しいことに充実感を覚えてはいけない。実は避け道のようなものがあって、そのまま作業していたら数時間かかっていたものが、実は行なう必要がなかったなんてこともある。

・粗々で認識を合わせるのは本当に大事。もし大きいものなら、骨子、ストーリー・枠組み、肉付けくらいの3段階で

・自分がインプットするときも相手に説明するときも、聞く準備(情報の処理の精度を上げるフィルター)が大事だなと思った。「これはめちゃくちゃ大事!」「どうでもいいこと1から100吸収する」「このインプットからこういうことを吸収する」みたいな感じ。

・正論はダメ。フィードバックをするときは、絶対にクッションを入れる。

・ある人のプレゼンをきいて、たしかに日報書いてたときのほうが、振り返りの解像度高かったなと思い出し、日報を復活させてみようかなと思った。。

・文章養成講座の課題で「相手に『この人と仲良くなりたい』と思わさせる自己紹介の文章を400文字で書いてください」ってのがあって、自分のことを全く知らない、職業も年代も違う人に自分のアピール(自分と仲良くなるメリット)を伝えるのは難しいなと思った。自分の良さってなんだろうって、考えるいい機会だった。自己理解系の活動をしようかなと思う。

・『プロフェッショナル原論』って本読んでて、「これなら私が会社で、日本で、世界で1番」ってのを作れるとかっこいいなと思った。「あ、こいつヤバい、何しても絶対敵わない」と思わせる異彩、深い専門知識、もう全く歯が立たないようなプロフェッショナル知識みたいな。まあオンリーワンでもよいが。

・0か100じゃなくて、もし習慣化したいなら、3でも2でも1でも続けるのが大事だなと。「毎日2000文字、きれいな文章書くぞ!」ではなく、「もし気分が乗らなかったら、適当に一行だけでもOK!」という精神でいこうと思う。気だるく気だるく。